よくない特徴も持つカメラたち

頭が痛くなるような感じの中古カメラ

フォクトレンダー社がそのオリジナリティを非常に発揮していた時代の中古カメラに「プロミネント」というカメラがあります。
その形状は、同社のスプリングカメラである「ビトー3」に非常に似ています。
特に、軍艦部の形状になるとほとんどそのままです。

 

このカメラを手に持つと右肩の巻き上げノブがあり、左肩には巻き戻しノブがあります。
こうした配置は標準的ですが、実をいえばこの巻き戻しノブの外輪がピントを合わせるための機構になっています。
これは、ずいぶん変わったやり方なのです。

 

プロミネントは、レンズを交換する方式のカメラですが、ピントノブを動かすことにより、レンズのマウント部だけが前後します。
レンズを取り外して操作すると、それが実によくわかるのです。
そのマウント部はカメラボディから1センチぐらい出っ張っているので、その状態でその中にレンズシャッターが装備されることになります。
また、交換レンズはその先に付くようになっているのです。
つまり、レンズシャッターというよりもマウントシャッターというほうがいいでしょう。

 

それに、実際の実像に白いフレームが重なっていると、完全等倍ファインダーとなります。
そして片目で見る実像はもう一つの黒い色が邪魔をするのです。
まるで、形の悪いステレオ写真を裸眼で見ているような気分になり、ここまで意地になって工夫をしなくても、という気持ちにもなってきます。
フォクトレンダーの工夫は、こうなると褒めていいものなのかどうか分からなくなります。

 

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